taiwan①20.1.16

一日目。
1/16(木) 3:30 起床。以前、パスポートをあやうく忘れそうになったことがあるため、きちんと紙におこした「持っていくものリスト」を再度確認して荷詰めを終える。とはいえ行き先が台湾なので、パスポートと携帯とお金さえ持っていけば何とかなるという気楽さもある。
4:50 自転車で金山駅へ。5:15の始発、中部国際空港行きに乗車。
今回の飛行機は7:50発である。
ところで自分は時間に対してものすごく心配性である。「国際線に乗る時は、二時間前には空港に着いておきましょう」という目安があるけども、始発でも5:51にしか駅には着けず、そこからLCCの発着ターミナルの場所へは徒歩10分ほどかかる。心配性の自分にしてみると、これはかなり胃が痛むスケジュールだ。
始発電車は、大きな荷物を抱えたおば様方や、綺麗に髪をまとめた空港関係のお仕事と見えるお姉様やで、八割ほど席が埋まっている。この路線の景色が好きなのだけど、朝早く外は真っ暗で、海も見えない。すんなりと中部国際空港駅に到着。
最近完成したらしい第2ターミナルへ、吹きさらしの通路を動く歩道でわしわしと向かう。安い航空会社は軒並みこちらの第2ターミナルへまとめられているのだ。
10分もかからずに到着。第2ターミナルは白と青を基調にしていて、全体的につるつるとしている。まずは、予約していたポケットWi-Fiを自動ロッカーにて受取(とても便利)。のち、エアアジアのカウンターへ行き、すでにウェブチェックインを済ませて印刷した紙を提示、旅券をもらう。手荷物は7kgまでという制限があるのを失念していたけど、測ったら4kgだったので難なくセーフ。
それから保安のとこを通過し、顔認証をし、お終い。人がまばらで並ぶことがなく、ものすごくスムーズに終わった。6:10にはゲートに到着。7:35の搭乗まで一時間以上ある。ぜんぜん時間の心配要らなかったなあ〜〜!
時間があるということで、第1ターミナルならお店をブラブラ見たり広い施設を散歩したりするのだろうけど、第2ターミナルはものすごく簡素で狭く、朝なのでお店もやっていない。広いベンチで本を読んだりしてぼんやりと過ごす。窓からは、水色に明けていく空と飛行機のまわりで仕事をする人が見える。
7:35 搭乗開始。7:55頃離陸へ。飛行機は何回乗ってもものすごく緊張する。よくこんな大きなものが空を飛ぶなと思う。アナウンスで機長が横山さんという名前であることを確認して、離陸するまでのあいだ心の中で「横山さん頑張ってくれ」と祈っていた。


離陸すれば、ぐんぐんと高度が上がり、常滑の海がきらきらと見えてくる。本を読んだりして過ごす。
台湾と日本の時差は一時間で、台湾の方が早い。現地時間の10:15(日本時間の11:15)に桃園空港着。
入国審査などをすいすいと進み(前回三月に来た時よりも人が少なく、とてもスムーズ)、両替をし、ビジットカウンターにてiTaipeiの設定をしてもらい(設定をすると、市内のいろいろな場所でフリーWi-Fiに接続できて便利)、1階のバスステーションへ向かう。中華圏の旅行のいいところは、看板の漢字をみると何となくで分かるところである。
今日はこのまま台北市内に向かうのではなく、東に進み、礁溪という街へ行くのだ。
1661のバスチケットカウンターへ行くと、次に乗れるのは11:30のバスということで、45分ほど余裕がある。チケットを購入してから近くをブラブラ、セブンイレブンがあったので見てみる。どでかいおにぎりや、タレにつかったゆで卵が並んでいたりする。機内食は無かったためお腹が空いていたので、焼き芋の小さいのを買ってみる。黄色くてもったりして美味しい。
バスステーションから外に出ると、曇天、春のようなぬるさだった。気持ちがものすごく高揚してくる。周りの人を見ると、サンダル履きの半袖の人もいれば、ダウンジャケットを着込んでいる人もいて、なんだかよくわからない。


11:30、バスに乗り込む。バスの冷房はガンガンに効いていてすこぶる寒かった。満席に近い状態で出発。
椰子の木みたいな木がぽつぽつと見える。
12:50 礁溪に到着。日差しがさしていて、夏のようだ。大通りを進み、今日の宿泊地へ向かう。香梹温泉大飯店は小さな川沿いの、年季の入った大きな旅館だった。どうも家族経営らしく、若い娘さんがチェックインに応じてくれて、大きな荷物だけレストランに置かせていただいて出発。
お腹が空いていたので、ご飯どころを探す。大通りの方に向かうとご飯屋さんがズラリと並んでいたので、お客さんが多く入っているお店に入ってみる。
小さなおかずが並んでいるのを取ったり、麺類やご飯系は注文して作ってもらうスタイルのようで、茄子の揚げ浸しみたいなのと、湯葉で香菜を巻いたみたいなのと、青菜をゆがいたのと、麻油麺?を注文。机に並ぶとかなりボリュームがあったのだけど、美味しく、早々に食べ終わる。13時半頃だったけども、お客さんがどんどんとやってくるお店だった。
それから大通りをもう少し向こうまで行って、よくわからない果物を買ったりして(パッションフルーツだった)、駅へ。南下して宜蘭へ向かう。


宜蘭の街は、さきほどの礁溪よりも大きな街だった。街を歩くと、ほこりぽいにおいとともに、なにかスパイスの香りもして、楽しくなる。そして、昨年行ったベトナム同様、街に犬が多い。店先で犬がつながれているのをよく見かける。野良もいる。


ぐるりとした大通りをひとまわりしたら、駅へ戻り、更に南下して羅東へ。
17時に羅東駅着。羅東では食べたいものが三つあった。その一つ目を食べに、大通りを北へ向かう。歩いて10分ほど、着いたお店で「肉羹」。これは、にんにくの効いたとろみのついたスープに、とろみの皮をまとった肉がジャンジャンと入ったもので、羅東の名物のようなものらしい。やわらかーい味をしていて、美味しかった。
店を出て、夜市方面へ。夜市の店で、「當歸羊肉湯」。ヤギ肉(羊肉とあるけど、ヤギ肉)の薬膳スープだ。スープにはクコの実やら、何かの薄切りが入っていて、なんとも言えない薬膳の味がしていて、なんか、なんかに効くんだろうなあという感じ。食べ進めるとじわじわ汗が出てきて、効いている感がビシビシ。
次に「葱油餅」。このあたりの名産品のネギをこれでもかと薄皮に詰めたのを、揚げ焼きにした肉まんみたいなものだ。ネギがほんとにぎゅうぎゅうに詰まっていて美味しかった。
最後に香港式パンケーキを食べたら、お腹がいっぱいになり終了。


公設市場みたいなのの近くにひっそりと果物を並べていたおばあさんからミカンを三つ購入。している最中に、近くのおばさんから「このミカンほんと美味しいからね!」みたいなことを教えてもらう。
駅に戻り18:59発。礁溪へ戻る。宿に大浴場があるのだけど、水着着用の混浴スタイルだったため(これが台湾の一般的な大浴場)、宿から歩いて10分ほどの温泉へ行くことにする。
森林風呂という名前のその温泉は、露天風呂で、男湯と女湯で分かれているため水着の着用は要らない。受付で80元支払い、中へ。多くの人で賑わっていて、とても広い。色んな温度の風呂が色々あって、冷水風呂と温水風呂を交互に入れるような場所もあり、かなり気持ちよかった。良い風呂だったなあ〜。
宿に戻り、パッションフルーツやミカンを食べる。ミカン、ものすごく美味しかった。
川の流れる音や虫の声が聞こえて、すごく心地よい。風呂でめちゃくちゃほぐれたので、ものすごくよく眠れる気がする。