vietnam⑥19.2.18

ベトナム6日目・最終日
6:30 起床。階下からチーンと仏壇の鐘を鳴らし祈るような音。カーテンは薄緑、壁は薄水色に浮かんでいる。いやしかしめっちゃよく眠ったなあ。このお宿の居心地の良さはなんなんだ。下宿したい。身体を起こしてかかとの様子を見る。昨日いちにち柔らかいビーサンにかえたからか、痛みと赤みとくるぶしの腫れが少しひいた気がする、よかった。
市場で買った果物で朝食。それにしても果物を毎日たくさん食べたものだ。安いし美味しいし食べやすいのでほいほい買ってしまった。なかでもマンゴスチンとブースア(俗におっぱいフルーツと言うらしい、白くてクリーミーな中身の果物)はとても気に入って何回も買った。本当はこの果物をたくさん買ってお土産にしたいのだけど、日本に持ち込んではいけない果物なのだ悔しい。
荷物をまとめ、1階へ。カウンターでは白髪のおばあさんオーナーがスカイプで誰かと熱心に話していた。チェックアウト、荷物は夜まで預かっていただくことにする。


8:00 ホテルを出て、今日はホーチミンをあてもなくふらふらする。まずは両替所で少しだけお金を両替し、カフェに行きバインフランというベトナムのプリンを食べ、ピンク色の教会を見に行き、バインセオ46Aというお店に向かったところ長期休暇中という張り紙があったため他の店に行き、ハスの茎とエビのサラダ、ガーリックチャーハンを食べ、ベトナム戦争証跡博物館へ。そこから乗ったタクシーでまたやってしまった。ベトナムで信頼の置けるタクシー会社と色合いが似ていたタクシーに、ぼんやりと乗ってしまったのだった。目的地に到着後、案の定、相場の十倍以上の値段を要求され、しかたなしに払う。自分の迂闊さにほとほと疲れる。
チャウドックやロンスエンでも、これはボラれてるな〜と思うことは何回かあったのだけど、それでも相場の二倍くらいだったし、「高いよ!」と抗議すれば、やれやれという具合に値下げに応じてくれたりもしたのだけど(とはいえ乗車前に限るけど)。ここはホーチミン。
ホーチミンでは、観光客に対してきちんとした値段を提示するタクシー会社は「ベトナムでタクシーに乗るときはこのタクシーに乗りましょう」とガイドブックでしっかりと紹介されているので、その会社に属さなかった運転手はなおさら、つかまえた呑気な観光客からはえげつないほどの料金を巻き上げているのかもしれない。
とにかく、落ち込んでもしかたなしなのでスーパーに入り食品の陳列されている様などを見て心をしずめる。
飛行機は24:25発なのだけど、その前にシャワーを浴びたいなと思っていて、はたしてベトナムに銭湯的なものはあるだろうか…と調べるも無く、そこで浮かんだ案がシャワーも浴びられるマッサージ店に入ることだった。ベトナムで受けられるマッサージがどんなものなのかという興味もたくさん。
16:30 90分のマッサージメニューをうける。オイルマッサージとホットストーンと、さらに顔にキュウリパックもほどこされるものだった。顔にキュウリって、昔の少女漫画でみたやつだ!となんだか楽しくなってしまって、じっさい目を閉じているところにおもむろにキュウリの香りがしてヒタヒタと顔にキュウリが乗せられ始めたとき、笑ってしまいそうになって口がむずむずした。
マッサージがおわりお腹もすこし空いたので、目をつけていたバインミー屋さんに行く。たいへんににぎわっているバインミー屋さんで、注文とお金と品物のやりとりを次々処理していくお姉さんが最高にクールだった。バインミーは、パンがカリッとふわふわ、具もたっぷりとしてとても美味しかった。
そういえばベトナムに来るまでは、めっちゃ食べ歩きする!と意気込んでいたのですが、じっさいベトナムに来たらその暑さや緊張感やらで、そこまでたくさん色々食べられなかったなあという感じもしました。今これを書いているのは空港だけど、もう一度来たいベトナムに。
19:30 荷物をとりにホテルへ。その向かいにコーヒー豆を売っている小さなお店があったので、お土産に購入。その場所で焙煎しているらしかった。


ホテルではおばあさんが長椅子で眠っていたけど、しばらくして目を覚まして、これから空港に行くの?と。ベトナムはとても楽しい場所でした、ありがとうございました、と握手してもらう。
これからあとは空港に向かうだけなのだ、という気持ちで町を歩きバス停に向かう。クラクションのなりやまない道路、ひったくりへの警戒心、ベトナムのひとの強引な優しさやら怖さやら、いろいろと思いかえす。
20:10 デタム通りのバス停で109番バスに乗る。30分ほどで空港に到着。出発までまだだいぶあるのだけど、焦るのがとにかく嫌なため早めにチェックインやらを済ませる。
24:25 のベトナム航空で名古屋へ向かう。